2014年2月8日土曜日

【心が締め付けられる、泣ける話】 「深夜23時の電話」

『下書き保存されたメール』というタイトルもあるようだ。これは亜種が多い。亜種は、後ろに感想がついている。亜種はすべてフリーで読めるものだから、個人情報を吸い取ろうとしているサイトが、オリジナルをそのままコピペしているのか、それとも亜種をコピペしているのかはわからない。


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http://ameblo.jp/korohikoro/entry-11602714522.html

http://blogs.yahoo.co.jp/hidetoshikuma/9366725.html


俺の彼女はよく風邪をひく。

付き合って3年、
風邪をこじらせて入院する事今までで4回。

...
退院すると、

「心配かけてごめーん」

なんて、へらへら笑って。


だから、今回だってそうやって
帰ってくると思ってた。






「今日も忙しい?」


仕事の片付かない夜9時を回ったオフィスで、
入院中の彼女からメールが来た。


忙しいなんてもんじゃない。

明後日、
凄く大きな商談があるんだ。


昼間は営業に回って、
夜プレゼンの資料を
作らないととてもじゃないが
間に合わない。


彼女が入院して一週間、
仕事に追われてて見舞にも行けてない。


申し訳ないとは思いながら、
とにかく目の前の仕事を
なんとかやり遂げたかった。



明後日無事にプレゼンが終わったら、
顔でも見に行ってやろうかな。



花買っても、お菓子じゃないの~とか、
子供みたいな事言うんだよな。


病人なんだから、
菓子ばっかり食うなってのに。


仕事しながらも、
彼女に会えるのが楽しみだった。

だから、仕事も頑張れた。






ようやく家に帰れると思った深夜11時、
彼女から電話が来た。

正確には彼女じゃない、
彼女のお母さんだった。





風邪から肺炎を起こして、
こじらせて呼吸障害を起こして亡くなったと。




何を言われているのか、わからなかった。




とにかく、タクシー捕まえて病院に行った。


病院までの時間が、
いやに長く感じた。











俺が見た彼女は白い服を着て、
手を握り合わせて、
じっと目を閉じていた。



肺炎で呼吸障害なんて嘘のようだ。

こんなに顔、綺麗なのに。


彼女の眠るベッドサイドに、
俺とお揃いの携帯電話。


普段から携帯見せ合っていたせいか、
無意識に彼女の携帯を開いてた。




送信メールは俺宛てのメールでいっぱいだった。



でも受信メールは、お母さんからのメールがほとんど。



俺、忙しさを理由に
メール返していなかったんだ。




ふと、

下書き保存されたメールが
16通もある事に気付いた。







「心配かけたくなかったけど、本当はね、肺癌なんだって」

「会いたいよ~(>_<)」

「お見舞来てよ~(笑)」




全部、俺宛てだった。






保存された1番最近のメールは、

彼女が息を引き取るほんの1時間前のメール。







「ねぇ、どうしても今日会えないかな?」





いつもみたいに、
へらへらしながら帰って来るんだ
って思ってた。



こんなに送れないメールを書いてたなんて・・・



知らなかった。




忙しい合間を縫って、
病院に来ていれば良かった。


もっと、色々してやればよかった。







もう呼んでも返事はない。



俺の泣き声も、届かない。

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