2014年2月9日日曜日

【心に染みる】天国のあなたへ

コピペは、なかなか出典にたどりつくことのできない。検索しても、ネットの世界がコピペにあふれているために埋もれてしまうのだ。これも、2ちゃんねるに繰り返しコピペされていて、さまざまなまとめサイトに載っている。そして、その内容を一部Facebookに貼り付けることで、続きを読みたい人たちの個人情報を抜くのである。

とりあえずまとめさいとから。

http://hanalog.com/archives/23808948.html
↑2006年。著者名がある

http://blog.livedoor.jp/namida2ch/archives/29056851.html
↑2008年。名前が消えている

こんな感じだ。

著者名でたどっていくと、

http://www.geocities.jp/hecota248/sub21.htm
第1回 恋文コンテストの「きみまち恋文大賞」の受賞作であることがわかった。
http://akiko-tokyo-doso.main.jp/akihtml3/aki_tengokunoanata.html
ここを見ると、「第1回日本一心のこもった恋文」大賞らしい。

こうなってくると、どっちが正しいのかよくわからないが、まあ原作者は正しいのだろう。

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「天国のあなたへ」
娘を背に日の丸の小旗をふって、 あなたを見送ってから、 もう半世紀が過ぎてしまいました。
たくましいあなたの腕に抱かれたのは、 ほんのつかの間でした。
三十二歳で英霊となって天国に行ってしまったあなたは、 今どうしていますか。
私も宇宙船に乗ってあなたのそばに行きたい。 あなたは三十二歳の青年、 私は傘寿を迎える年です。
おそばに行った時、 お前はどこの人だなんて云わないでくださいね。
よく来たと云って、 あの頃のように寄り添って座らせてくださいね。
お逢いしたら娘夫婦のこと、 孫のこと、 また、 すぎし日のあれこれを話し、 思っきり、甘えてみたい。

あなたは優しく、 そうかとうなずきながら、 慰め、 よくがんばったねと、 ほめて下さいね。
そうして、 そちらの 「きみまち坂」 に連れて行ってもらいたい。
春のあでやかな桜花、夏、 なまめかしい新緑、 秋、 ようえんなもみじ、 冬、 清らかな雪模様など、
四季のうつろいの中を二人で手をつないで歩いてみたい。
私はお別れしてからずっと、 あなたを思いつづけ、愛情をささえにして生きて参りました。
もう一度あなたの腕に抱かれ、 ねむりたいものです。
力いっぱい抱きしめて絶対にはなさないでくださいね。
(柳原タケ 八十歳 無職)

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